みなさん、こんにちは。春井星乃です。
京都出版記念会から早いもので、もう1ヶ月ちょっとが経ちました。
京都では安楽寺さんやスタッフの方をはじめ、本当にいろんな方々にお力を貸していただいて素晴らしい会が実現できたことを改めてありがたいなあとしみじみ感じています😊
さて、ここ1ヶ月、今後のイデアサイコロジーの活動について色々考えていて少しずつ形になり始めていますので、今日はイデアサイコロジーの近況と今後の活動についてお話ししたいと思っています。
FacebookグループAletheia(アレーテイア)
京都から帰宅して、お世話になった方々へのお礼や精算作業などでバタバタしていたのですが、それと並行してイデアサイコロジーのFacebookグループも作っていました。
前回の出版記念会のご報告記事で、今後「真善美」の体現として「ヌーソロジー・イデアサイコロジー・芸術」の三位一体で活動していきたいということをお話ししましたが、このような活動を行う場としてオンラインで繋がれる場所があればいいねということになったんです。
また、懇親会で「参加者が繋がれる場が欲しい」とのお声をいただいたということもあります。
なので、現在、京都出版記念会の参加者の方々と私のセッションを受けてくださっている方の中から希望者に参加していただき、「イデアサイコロジーオンラインコミュニティAletheia(アレーテイア)」というFacebookグループを運営しはじめています。
「アレーテイア」という言葉はハイデガーが使用していたもので、簡単に言うとギリシャ語で「真理」という意味です。
ハイデガーは「アレーテイア(真理)とは "隠されていたものが顕になること"だと考えていた」という話を以前広宣さんから聞いて「かっこいい!」と思っていたので、今回Facebookグループの名前にさせていただきました😊
今後は、ヌーソロジーサロンのメンバーの方やセッション・ワークショップ受講者の方にもご参加いただけるようにしたいと思っています。
また、現在イデアサイコロジーの個人セッションは新規の方の受付は休止中ですが、アレーテイアのメンバーの方のお申し込みはお受けする予定です。
参加方法はこの記事の最後に記載していますので、ご覧いただければ幸いです。
ヌーソロジー心理部とヌーソロジーアート部
前回の記事では書いていませんでしたが、出版記念会の鼎談ではこの「ヌーソロジー・イデアサイコロジー・芸術」の三位一体の活動のために、具体的な活動として「ヌーソロジー心理部とヌーソロジーアート部を作ったらいいのでは…」というお話をさせて頂いていました。
それを受けて、懇親会やアレーテイアの書き込みでも「ぜひアート部に参加したい!」「楽しみ!」という声も上がったので、まだ具体的にはどんな活動をするかは決まっていないのですが、そのような形で何ができるか考えているところです。
ヌーソロジーは広宣さんをはじめ、ヌーソロジー研究所のメンバーがすでに活動してくださっていますので、アレーテイアでは「イデアサイコロジーと芸術」を活動の中心としてやっていきたいと思っています。
具体的な活動をはじめる前に、「イデアサイコロジーと芸術の関係」について私の考えていることをお伝えしておきたいと思ったので、以下に書いてみました。
ちょっと長くなりますが、ご興味のある方、アレーテイアに参加したいと感じていただけた方は読んでくださると嬉しいです✨
芸術には6つの力がある
芸術ってそもそも何なのでしょうか。
普段、そんなことは考えず創作活動や鑑賞をしている方も多いですよね。
そこで、アート部を始める前に「芸術とは何なのか」ということを考えてみたいと思います。
広宣さんに「芸術とはなんぞや」ということを聞いてみたところ、「自己他者の無意識構造を”感覚を通して”抽出し、それを”感覚を通して”表現して他者と分かち合うことが目的なのでは」という話になりました。
この自己他者の無意識構造を”思考を通して”表現しているのがヌーソロジーと考えると分かりやすいかなと思います。
広宣さんは昔から「(科学ではなく)芸術こそが真っ先に人類未到の目指すべき価値を探り当て指し示すもの」と言っていますが、本来それが芸術の究極の目的というか価値、効果なのではと考えています。
そして、芸術には、それを”感覚を通して”他者と分かち合い、お互いの意識を高めていくことができるという効果がありますよね。
本来は、この2つが究極の芸術の存在意義だと思うのですが、創作者本人と鑑賞者がどの程度自己他者構造の深層に触れられるかということで芸術の意味・効果が変わってきます。
つまり、以上の2つは、私的には創作者・鑑賞者ともに、イデアサイコロジーでいう「フィルターのクリア」が相当できていないと難しいのではと考えているんですね。
創作者本人がフィルターのクリアがあまりできておらず、自我の範囲内で止まっている場合では、そのフィルターの内容が作品に反映されます。
このようなケースの芸術の効果としては、「創作者本人が自分のフィルターに潜むものを感覚化し意識化できる」「それによって癒しが生じ、フィルターのクリアにつながる」ということが考えられます。
このようなものには芸術作品の創作以外にも、ユングの箱庭療法やイメージ療法、アートセラピーなども含まれますね。
また、自我の範囲内の作品を鑑賞する側が受け取る効果としては、その「作品を鑑賞することで自分のフィルターの内容と共鳴が起こるため、感覚化・意識化が生じる」「それによって癒しが生じ、フィルターのクリアにつながる」ということが考えられます。
以上はとても良い効果をもたらし望ましいものですが、自我の範囲内での創作活動は負の効果をもたらす場合があります。
これをイデアサイコロジーでは「元止揚化」と呼んでいます。
これは「目覚めへの道の歩き方」には書いていない用語なのですが、
創作者側も鑑賞者側も、創作や鑑賞で生じる「感覚」「癒し」に耽溺、埋没、依存してしまい、自分の意識の位置を客観的に見なくなり、そこから動かなくなってしまうことです。
「元止揚」というのはヌーソロジー用語でψ1〜8のこと、人間の次元で言えば胎児期や無意識、魂というような意味になるので、そのような無意識から生じる感覚、衝動、感情、魂、集合無意識のような場所に吸い寄せられ、そこに留まってしまうことです。
これは「奥行きの子供たち」のエヴァンゲリオンの章で書いた「人類補完計画」「子宮回帰」「退行のタナトス」と同じような意味でもあります。
そして、このような元止揚化が起こると、他我化と同じように、自分のフィルターに向き合うことをしなくなり、無意識にフィルターに動かされてしまって日常生活でもうまくいかないことが増えていきます。
以上のように考えますと、芸術には6つの力があるということになります。
(1)フィルターをクリアした(しつつある)創作者が”感覚によって”、自己他者の無意識構造から人類未到の価値を探り当てること
(2)(1)の価値を”感覚によって”表現し他者と分かち合うことで、他者の意識を”感覚によって”引き上げること
(3)フィルターがクリアされていない創作者がフィルターの内容に”感覚を通して”向き合う機会となり、癒しを生みフィルターのクリアに向かわせること
(4)フィルターがクリアされていない鑑賞者が作品を鑑賞することでフィルターの感覚化が起こり、癒しを生みフィルターのクリアに向かわせること
(5)フィルターがクリアされていない創作者が無意識から生じる感覚と癒しに耽溺、埋没、依存してしまい、元止揚化を生じさせること
(6)フィルターがクリアされていない鑑賞者が作品を鑑賞することで、そこから生じる感覚と癒しに耽溺、埋没、依存してしまい、元止揚化を生じさせること
これを見た方の中には「この(3)(4)と(5)(6)の違いはどこから来るの?」と思う方もいらっしゃると思います。
私は、やはり「客観性(ヌーソロジーでいう内面性)を失わないこと」と「常に良い変化を望む気持ち」がまずは大切なのではと考えています。
「目覚めへの道の歩き方」でも書きましたが、この2つがあるかないかで「事実を取るのか精神的安定を取るのか」が分かれるんですよね。
この2つがないと、「現状維持の誘惑」が生じて精神的安定を無意識に最優先にしてしまって、認知的不協和や元止揚化が起こってきます。
それを避けるためにも、芸術とイデアサイコロジーは並行して行っていくのが望ましいのではと考えています。
つまり、フィルターのクリアを「感覚」と「思考」の両方向から行うということです。
私がよくブログや本などで引用させていただく社会学者の宮台真司さんは「そもそもアートというのは人の心を傷つけるもの」とおっしゃっています。
これは、イデアサイコロジーの言葉で言えば、早期完了や他我化で社会や他者に同一化してしまった意識にそれを気づかせ、自我同一性達成やフィルターのクリアに導くものという意味です。
早期完了や他我化に気づくことは「痛い」し「傷つく」ことでもあるからです。
これは上記の(1)から(6)の中では、(3)(4)に該当するものだと思います。
さらに、宮台さんは「アートは娯楽(レクリエーション:回復)ではない」ともおっしゃっていますが、私は回復や癒しの側面は一部ならあってもいいのではないかと思います。
そこから生まれた余裕がフィルターに向き合うエネルギーにもなると考えるからです。
ただそれだけだと元止揚化が生じてしまうので、「客観性」「良い変化を望む気持ち」と宮台さんのおっしゃるような「傷つき」の要素も必要だなと思っています。
これからアート部の活動をする上で、やっぱり「元止揚化に陥ることだけは避けたい」と思っているんですよね。
ですので、アレーテイアに参加してくださる方には、この「芸術の6つの力」について頭に入れておいていただければと思っています✨
アレーテイアへのご参加方法は?
こんな感じで、私としてはイデアサイコロジーと芸術の関係性を考えているんですね。
なので、以上のような考え方を基盤にアレーテイアの活動をしていきたいと思っています。
ヌーソロジーサロンのメンバーの方で、もし「面白そうだな」「参加してみたいな」と思ってくださった方は、12月9日(土)のサロン配信動画の最後の方(2時間2分目あたり)をご覧ください。
動画内で私がアレーテイアのお知らせをしていますので、そこでお伝えしているメールアドレス宛に「アレーテイア参加希望」との旨ご連絡ください。
その際、お名前とFacebookのアカウント名、プロフィールURLをお知らせいただければ幸いです。
また、過去にイデアサイコロジーのセッションを受けたことのある方、もしくはナチュスピさん主催のワークショップにご参加頂いた方で、アレーテイアにご参加希望の方は、私のセッションご連絡用のメールアドレス、もしくはX(ツイッター)、FacebookのDMにご連絡ください。
その場合も同様に、お名前とFacebookのアカウント名、プロフィールURLをお知らせいただければと思います。
アレーテイアの具体的活動内容
「じゃあ、具体的には何をするの?」ということになりますよね。
アレーテイアでは、今後の活動方針についてメンバーの方とお話しして、まずは以下の内容で活動することになりました。
イデアサイコロジーのセッションをまだ受けていらっしゃらない方からモニターを募集し、その方のエニアグラムタイプ判定会を行います。
エニアグラムタイプの判定は、色々な方の顔つき、話し方、雰囲気を実際見て各タイプのイメージをつかむことがとても重要なのですが、他の方の判定事例を見る機会はあまりないことが多いんですね。
なので、エニアグラムを学習している方にはとても良い機会になるかと思います。
また、イデアサイコロジーのセッションを受けようか迷っている方にも、お試し的な感じでセッションを体験していただくことができると思います。
<アート部>
まず最初は、末富晶さんに詩や生け花など芸術について話していただき、詩の朗読もしていただいて、みんなで感想や意見を話し合うということを数回続けてしてみようということになりました。
以上を月1回くらいのペースで実施していければいいなと思っています。
第1回は、新年会も兼ねて1月半ばくらいに行う予定です。
ご興味のある方はぜひご連絡いただけると嬉しいです!
ではでは、また素敵な出会いがあることを願っています。
どうぞよろしくお願いいたします😊