こんにちは、元臨床心理士の春井星乃です。
現在は、心理学・精神分析・エニアグラムを通して性格構造を明らかにする「イデアサイコロジー」を提唱しています。
前回から引き続き、自己分析セッション3回を修了し、ご感想をくださった方がいらっしゃいますのでご紹介しますね。
今回は、Nさん(50代女性)です。
<自己分析セッションのご感想:Nさん(50代女性)>
セッションは初回少し緊張しましたが、星乃さんの穏やかで優しい笑顔と静かなお声に包まれながらリラックスしてカウンセリングを受ける事ができました。
その中で、驚いたのが多大なる親の影響でした。思春期の性格から自分の中ではエニアグラムタイプはおそらくこれで間違いないと思う確信のようなものがありました。
しかし、カウンセリングの中で星乃さんに生い立ちをゆっくりと思い出すように一つずつ丁寧に、丁寧に紐解いていってもらうとエニアグラムで自分の一番の特徴だと思っていたところが実は母親の影響であったのではないかという可能性が出てきたときは、正直、目から鱗でした。
人間は3つメガネをかけているんですが、それに気づいていないんです。メガネなんてしていないと思っています。しかも、それはそれぞれ色が付いています。色付きメガネです。
(星乃さんの旧ブログ「人間は3つのメガネをしている」より)
その後の2回のセッションでも星乃さんはいろいろな可能性を考えながらエニアグラムのタイプを判定されようとしてくださいました。
このブログでは、エニアグラムの判定はかなり難しいと言ってきました。その一因として、この赤色メガネをしているということがあげられます。その場合、エニアグラムタイプの影響は出て来ないか、赤色メガネの陰でネガティブに出るかという感じになるからです。
自分なりに母親との関係についてはみてきたつもりでしたが実は実はずっと分厚い赤メガネをかけたままだった?!自分では親との関係性は解決して、自分では赤メガネを外した気になっていた事に本当に雷に打たれたような衝撃を受けました。
本当に文章で読むのと実際セッションを受け、自分で体験するのでは雲泥の差でした。やはりプロの力は凄いです!
エニアグラムの判定はいろいなサイトもありネットでも簡単にできるようになっていますが、親の影響が多大である場合は、それも無意識に沈んでいるので自分での判定はかなり難しいものであると実感しました。そこで間違ってしまうとエニアグラムを意識できるようになってからの成長の方向も全然違ってしまいますものね(//∇//)
自分らしくありのまま生きるということを今は誰もが口にしますがそのありのままが本当に自分本来の種であるのか、似非ありのままの自分で生きていくのか。。これは一言では言えない大問題であると声を大にして言いたいです。
星乃さんのセッションは、とても静かで、焦らず、時間をゆっくりかけていかれます。その人の人生をとても大事にして下さっている、優しさと安心感がありました。その中で構造がはっきりわかるようになり苦手だった客観的に観ることも少しずつできるようになりつつあるかもと感じています。
それにはやはり近道はなく正直に丁寧に地道に眼鏡を外していく作業が必要だと強く思いました。それが自分を愛するという事なのだとかんじています。
年齢も重ねてしまっていますが、でも遅すぎることはないと信じて改めて自分と向き合っていきたいと思います。
継続セッションもどうぞ宜しくお願いします。
まだまだ寒い日が続きますがどうぞご自愛くださいますよう。
それでは、次回セッションも楽しみにしております。
今後ともどうぞ宜しくお願いします。
「自己分析シリーズ」の第16回「間違われやすいエニアグラムタイプと判定が難しいケース」でも書きましたが、親子関係や他者化、遺伝の影響が強い場合は、それをエニアグラムタイプと思い込んでしまうケースが意外と多いです。
その見分けの決め手になるのは、やはり見た目の雰囲気です。その他に、内面的特徴(好き嫌い・長所短所)、乳幼児期・児童期の親子関係、他者化、遺伝的影響を加味して、全体像を考えていくと本来のタイプが見えてきます。
Nさんも書いてくださっているように、エニアグラムは自分や他人を知るために強力なツールとなる一方で、自分で本来のものと違うタイプだと思い込みやすく、そうなると、実は他者化と同等の作用を持つようになります。
つまり、そこで本来の自分との回路が切れてしまうので成長は止まってしまい、自分の本質とは違う方向に自分を持っていこうとして空回りすることになります。当然、本来のタイプの短所はそのまま残されるので、無意識のうちに影響され、日常生活に支障が出るようになっていきます。
なので、これもNさんが書いてくださっていますが、やはり親子関係や遺伝、他者化の影響が無意識に強い場合は、エニアグラムタイプの説明の文章を読んだり、チェックテストをしても、本来のタイプを見つけることは難しいんです。
エニアグラムに興味があって、自分のタイプは分かっていると思うけれど「なんとなく生きづらさが取れない」「上手くいかないことが多いな」という方は、もしかしたら本当は違うタイプなのかもしれません。
もしよろしければ、ぜひ自己分析セッションを受けてみてくださいね。