性格を作る3つの要素


イデアサイコロジーでは人間の性格は、「遺伝・経験(環境)・エニアグラムタイプ」の3つの要素で構成されていると考えています。

心理学では一般的に、人間の性格は「遺伝と環境」の2つの要素の相互作用で形成されるとされていますが、イデアサイコロジーではそこにエニアグラムという性格分析法を加えて考えます。

エニアグラムとは、1950年代にオスカー・イチャーソが考案した9つの性格のタイプによる性格分析法で、AppleやDisney、Sony、IBMなどの世界的な有名企業が研修に取り入れていると言われています。

タイプ1裁判官:自分のルールを守りたい人
タイプ2看護師:いい人と思われたい人
タイプ3実業家:優位に立ちたい人
タイプ4芸術家:存在確信を得たい人
タイプ5研究者:世界を把握したい人
タイプ6営業マン:みんなに好かれたい人
タイプ7芸人:楽しい雰囲気にしたい人
タイプ8教祖:人を動かしたい人
タイプ9庭師:平和を維持したい人

(各タイプの名称はイデアサイコロジーで考案のもの)

現在、エニアグラムタイプは「生まれつき決まっている」「乳幼児期の親子関係によって決定される」という2つの考え方があります。

日本のエニアグラム界の第1人者の鈴木秀子さんは前者、アメリカのエニアグラム研究の第1人者のドン・リチャード・リソは後者となっています。

イデアサイコロジーでは、後者の「乳幼児期の親子関係によって形成される」という立場を取っていますが、リソとも理論的に考え方が異なる部分があります(詳しくは「エニアグラムタイプと意識の発達段階」参照)。

イデアサイコロジーは、独自に心理学・精神分析・精神医学から、9つのエニアグラムタイプの成り立ちを説明しています。

この9つのタイプの理論的な構造から、各タイプの特徴を導き出し、多くの有名人の例をあげながら、現実には各タイプがどのように表現されるのか具体的に説明します。

また、イデアサイコロジーでは、人間の性格の全体像をつかむためには、まずその人のエニアグラムタイプを判定することが不可欠だと考えています。 エニアグラムタイプが分からないと、遺伝や経験の影響を区別して捉えることができない上に、その人の進むべき方向や注意するべき点なども見えてこないからです。

しかし、現在、エニアグラム研究者が同じ有名人を判定しても全く判定が異なってしまう場合も多く、実際の判定システムが明確に確立されていません。

したがって、いくらエニアグラムを学んでも、自分の思い込みで誤ったタイプ判定をしてしまうケースが多く見られます。そうなると、実際の生活を改善するところまで持っていくことが難しくなってしまうのです。

イデアサイコロジーでは、それは現在のエニアグラムには理論的な不備があり、遺伝や経験の影響、自我の防衛等を考慮していないこと、各タイプのイメージが確定していないことなどが原因になっていると考えています。

そこで、イデアサイコロジーでは、イデアサイコロジーを学んだ誰もが同じ判定をできるようなシステムを構築すること、そして最終的に、誰もが自分と周囲の人々を正確に理解し、よりよい方向に導くことができるようになることを目指しています。